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空手を始めます。
人工肛門になって、約2年経ちました。
通常の運動は出来るようになりましたが、どうしても武道がしたくなり、空手を始めることにしました。
知り合いからは、「そんなことをする必要はないんじゃない?」と言われました。
癌から生還できたのだから、健康で生きているだけで十分じゃないかとも言われました。
その通りだと思う自分もいるのですが・・・
やっておけばよかった・・・
あの時、もっとこうしておけばよかった・・・
そう思うことが、癌になってから思うようになりました。
「いつかやろう」「来年からやろう」「もっと勉強してからやろう」
そういう思いで過ぎしていたら、なにも出来ていないことに愕然としました。
時間は、もう戻ってきません。
「今」この時しかないのです。
色々と思うことがあって、自分の気持ちを押さえることができなくなり、以前からやりたかった空手の練習をすることにしました。
主治医の先生には相談の上、了承を得ました。
空手道場の先生にも事情を説明して、練習の参加も認めていただきました。
明後日、体験入門という形で練習に参加させていただきます。
でも、正直怖いです。
人工肛門ですので、腸が体外に出ている訳ですから、何か不測のことがあった時のことが怖いです。
年齢的な体力の問題もあります。
空手はフルコンです。
空手に詳しくない方にとっては、空手は全て同じものだと思われているとおもいますが、空手には色々な流派があって、その戦闘哲学は千差万別です。
私がやろうとしているのはフルコンタクト空手といって、寸止めではなく実際に体に打撃を当てて、相手を倒すルールのもです。
それに加えて、投げ技、関節技も含めたルールの空手になります。
今頃になってから、かなり怖くなってきています。
常に一歩・・・半歩だけでも前に進みたい
実際に練習に参加する直前になって、とても恐ろしくなっています。
でも、癌になってから、いつ死んでもおかしくないという気持ちと老いいく自分の現状も堪らなく恐ろしく思っています。
このまま年老いていく自分を想像すると、じっとしていることができなくなっています。
この気持ちを上手く表現できないですが、とにかく前に前に進んでいきたいと思っています。
体験練習に参加して、肉体的に無理だと分かったら、自分の中での整理ができると思いますので、頑張って練習に参加してきたいと思います。
道場の皆さんに、ご迷惑を掛けないように頑張ってきたいと思います。
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